
この記事は、80年代アニメが大好きな男性ライターさんに執筆をお願いしました。
ロボットアニメを探していて、「ただ単に、ロボットの戦闘シーンを見たいだけじゃない!」という方ににおすすめの作品です。
すなわち、ガンダムなどを観て「政治部分があればもっと楽しめたのに」と感じた方や、「舞台の裏側もきっちり知りたい」という方であれば、このアニメはかなりおすすめです。
ダグラムには、ガンダムのような「宇宙空間で繰り広げられるスピーディーな戦闘シーン」なんてありません。
重力がある惑星で、地に足をつけて泥臭く戦うアニメです。そのため、装甲という概念もしっかりありますし、攻撃が利く利かないがはっきりしているため、リアリティを追求したロボットアニメを見たいと考えている方にもおすすめです。
もし興味のある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
★当サイトはアフィリエイト広告を利用しています★
- 監督: 高橋良輔、神田武幸(サンライズ)
- ジャンル: ロボット
- 放送期間: 1981年-1983年
- 話数: 全75話
ちなみにアニメと漫画版では少し内容が異なりますが、世界観は十分に引き継いでいるため、アニメが好きな方には漫画版もおすすめできます。
※記事内の画像はイメージです。実際のアニメーションとは異なります。
①「太陽の牙ダグラム」あらすじ
地球の植民地惑星「デロイア」では、地球人に従属する立場から、独立しようという運動が広がっていました。
ある時、「地球連邦評議会議長」のドナン・カシムらが、「地球連邦軍第8軍大佐」フォン・シュタインらに拘束されてしまいます。デロイア独立のためのクーデターが起きたのです。
ドナン・カシムの息子・クリンは、父を奪還するために「コンバットアーマー部隊」に出願し、父を助け出すことに成功します。
しかし、実はこのクーデターは、あくまでデロイア独立運動の「ガス抜き」をするため、父がフォン・シュタインと組んで策略した「狂言」であったことを、クリンはのちに悟るのです。
②「太陽の牙ダグラム」見どころ
見どころ1. リアルな戦場と人間の絆
このアニメはロボットアニメですが、通常のロボットアニメと比べて、兵隊側の立ち位置がしっかりしています。そのため、白兵戦が多く、ガンダムのように宇宙戦争でロボット同士で戦ってばかりではありません。
主人公のクリンは地球人で、何不自由なく育ってきましたが、デロイアの現状を知り、「デロイアは地球に隷属すべき」という考えを持つ父親と対立。デロイアの独立を獲得するためにダグラムに乗りこみます。
クリンを助ける人物たちはすべてデロイア人です。彼らは最初、クリンに対して仲間意識を持ってませんでした。クリンはドナン・カシムの息子なので、「デロイア人を奴隷として見ている」と思われたからです。
しかし、デロイア解放軍のリーダー・ロッキーは、クリンがひたむきに努力し、デロイア独立のために父親と対立することを決意したことを知り、クリンを信じます。また、ロッキーを信じるデロイアの戦士たちも、クリンを信じるようになるのです。
このアニメには、ロボット同士の戦闘もありますが、クリンをサポートする人物たちはロボットに乗らずに戦うため、異様に生々しい戦闘シーンが見ていて変わっているなと感じました。
見どころ2. 技術と依存の関係
なぜ、クリンが乗るダグラムはデロイアでは高性能なのか、なぜ、対する地球のコンバットアーマーはデロイアでは性能が低下するかなど、理由付けの設定がものすごく細かく、ガンダムにはない要素が多く興味深かったです。
ダグラムがデロイアで高性能である理由は、デロイアの気候や重力に合わせて関節部や駆動部が作られているからです。対して地球のコンバットアーマーは、地球の重力や気候に合わせているため、デロイアの過酷な気候に適していません。
だからダグラムのほうが高性能で強いという構図ができるのですが、そんなダグラムにも秘密があり、その秘密というのが実はダグラムの一部の部品は地球性なのです。
つまり、惑星デロイアはコンバットアーマーを作り出す技術をすべて保持しておらず、一部だけなのです。しかし、その一部の技術が優れているから、後にクリンたちと敵対する地球のコンバットアーマー部隊は苦戦を強いられるというわけです。
見どころ3. 政治的葛藤と独立運動の真価
このアニメは戦闘シーンだけではなく、政治という部分の掘り下げが深いです。政治パートでは、いかに地球人類側と交渉して自分たちの独立をうまく実現するかという部分があり、その政治上のやり取りが面白いんです。
そのうえで、悲しい部分もあります。これも政治部分なのですが、デロイア独立運動の主導者であるサマリンが逮捕されてしまうのです。デロイアは独立を果たすのですが、「実は独立しなかったほうがましだったのでは?」という条件を地球側から突き付けられるんです。
つまり、「クリンたちの努力は実はあまり意味がなかった」「独立のために流れた多くのデロイア人の血は、あまり意味がなかった」「真の独立はできておらず、地球から援助されないと実は生きていけない」という事実を、主導者であるサマリンは知るのです。サマリンは、これ以上同胞の血が流れることを恐れ、デロイア解放軍を解体させます。
ただ、この点については妥当な判断かもしれません。地球側は人口が減っているので、デロイア人の労働者が欲しいのです。一方、デロイア人側は「物資が無い」「技術が乏しい」という理由から、結局誰かに依存しなければなりません。
この作品で登場する人類は、デロイア人と地球人の2種類だけです。お互いが依存しあわないと生きていけないという点から、この判断は実に妥当と言えます。
兵隊の立場からすると「いやいや、俺たち頑張ったのに何で?」となるのでしょうが、戦争が終結した場合、政治に従わないといけません。クリンたち解放軍の判断も、最後にダグラムを破壊することも、妥当と言えるでしょう。
③「太陽の牙ダグラム」まとめ
「太陽の牙ダグラム」は、「リアルな政治的背景」と「ロボットアニメのファンタジー」が見事に融合した作品。それにより、ただのメカものではなく、人間の心情や政治の複雑さをリアルに感じさせる一作となっています。
④「太陽の牙ダグラム」を視聴できるサービス
「太陽の牙ダグラム」は、以下のサービスで視聴することができます。
動画配信
サービス名 | サービス内容 |
U-NEXT | × |
dアニメストア | 見放題 |
Amazonプライム・ビデオ | × |
× | |
DMMプレミアム | レンタル |
宅配レンタル
サービス名 | サービス内容 |
【TSUTAYA DISCAS】 | レンタル可能 |
DVDを楽しむならDMM! | レンタル可能 |
ゲオ宅配レンタル | レンタル可能 |
どこで観るか迷ったら、品揃えもも最強なTSUTAYA DISCASがおすすめです。初回30日間無料!

他社では「貸出中」の作品も、TSUTAYA DISCAS では借りられることが多いから、ワタシもよく利用しているよ。
無料体験もできる「月額プラン」なら、返却期限がないから自分のペースで観られるし、自宅のポストまで届くから、ノーメイクや部屋着姿でも借りられる気軽さがいいよね。
