
この記事は、80年代アニメが大好きな男性ライターさんに執筆をお願いしました。
サイバーパンクな作品を探している方にお勧めの作品です。コブラが好きな人であれば、すんなりと世界観に入ることができるでしょう。
その上で、SF作品における「新しい考え方や仕組み」をすんなり受け入れられる方には尚おすすめです。SF、つまりサイエンス”フィクション”で生じやすい矛盾に納得できる方にも良いでしょう。
…とはいえ、この作品は、設定においては納得しやすい作品だと思います。時にSF作品に見られるような「こんなことが可能なはずがない」という問題がありません。
例えば、主人公がコンピューターを操れるのはすべてのものにAIが導入されており、AIに直接信号を送ることで命令が実行されるという設定なので、矛盾はそれほどないはずです。
また、劇中にオスプレイにいたヘリコプターも登場しますが、現在の技術でできると証明されていますので、そのようなヘリが出てきても納得してもらえると思います。
もし興味のある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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- 原作: 寺沢武一(コミックバーガー)
- ジャンル: SF
- 発売日: 1989年
- 話数: 全2話
注※記事内の画像はイメージです。実際のアニメーションとは異なります。
①「MIDNIGHT EYE ゴクウ」あらすじ
2014年大災害が起きた東京が舞台で、主人公は探偵の風林寺悟空。ゴクウは、「次々と警察官が死亡する事件」を追っていましたが、ある時、警察の上層部からストップがかかります。
ストップがかかったことを不審に思ったゴクウは、真相を確かめようと「警察を自殺に追いやった組織」に潜入しますが、催眠術を掛けられ交通事故を起こしてしまいます。それと同時に彼の左目は、自らが催眠術から脱するために潰したことにより、失われることに。
しかし、ゴクウを救出した秘密組織が彼の左目に「超小型コンピューター」を搭載した『神の目』と呼ばれるテクノロジーを授け、ゴクウに「犯罪組織の壊滅」への協力を求めます。
②「MIDNIGHT EYE ゴクウ」見どころ
見どころ1. 80年代ですでに先進的な技術描写が描かれている
このアニメは1980年代に生み出された漫画がモチーフで、コブラという漫画を描いた寺沢武一さんが書いたSFの漫画をアニメ化したものです。
特に見ていて面白いと感じた点は人工知能の在り方で、1980年代に、今でいうスマホやパソコンに備えられた「コルタナ」とか「シリ」などの人工知能に似たものを描いている点です。よくありがちな「時代の流れで古臭くなるSF」という印象がまったくありません。
例えば、有名なドラマ「新スタートレック」では、管内のモニターが当時はブラウン管でしたが、このゴクウのアニメでは、すでに液晶端末とか、それよりも薄い端末というものが描かれています。今でいう有機ELの極薄液晶なるものが、すでに1980年代のアニメで描かれていたことになります。
見どころ2. リアルな起動音など、独特な音の魅力も満載
ほかにも、このアニメでは「音」がすごいです。当時、「コンピューターが起動して動作する音」というものを作り出す際、コンピューターの動作音をサンプリングしたものを使用したそうです。そのため、リアルな起動音がして、すごいのです。
ゴクウの『神の目』は、コンピューターの端末で起動する際、昔のワープロが起動したような音が鳴ります。カタカタと音をたてたり、ビープ音が流れたりと、コンピューターが命令を実行している音をリアルに作っています。
これは、寺沢武一さんがパソコンが大好きだったため、パソコンの起動音や、人工知能である『神の目』というAI端末の起動音は、「パソコンの起動音やプリンターから音源をとるとリアルになるのでは」と考え、作り出した音なのだそうです。
見どころ3. 驚異の武器: 時限誘導弾
設定で面白いなと思ったのは、 ペンタゴンとかいろいろな国の軍事データを『神の目』でハッキングして作り出した、『次元誘導弾』という武器です。これは、2話目でゴクウが、門間善蔵という人物から作られた「クローン人間」を退治する際、バリアを張ることができる狂人をどうやって倒そうかという時に作り出されました。
これは、のちのSFでも登場する武器で、「意図的にブラックホールの入り口を作り、ブラックホールの中にミサイルをくぐらせ、相手の体内でブラックホールの出口を作り出して体内で爆発させる」というとんでもない武器なんです。それを作り出せた工場というのが、日本の自動車を作っている工場だったりするのも面白いですよ!
見どころ4. 人工知能との関わり
このアニメや漫画の設定では、実はすでに日本が技術大国になっていてアメリカは技術が衰退しているため、日本のほうが技術が優れているからこうしたことができたということです。
もちろん自動車工場はハッキングによって、日曜日なのにゴクウの『神の目』の命令で『次元誘導弾』とそれを搭載する自動車を作るのですが、この時に言うセリフがまた格好良いんです。「日曜日に出勤させて悪いな」と言うシーンです。もちろん従業員なんていません。
無人の自動車工場で働いているのは、自動車工場のAIです。この作品はほとんどが人工知能を搭載したものであふれているため、ゴクウはそれらを管理したり命令する権限を持つ『神の目』の力でいろいろとできるということです。
ですから、敵を追う際に人工衛星をちょっと拝借し、人工衛星に人物を探し出すように命令することもできますし、その気になれば世界中を停電させることもできるため、悪用すると大惨事になることも不可避だったりします。
③「MIDNIGHT EYE ゴクウ」残念な点
残念な点としては、アニメはたったの2話しかありません。しかもこのアニメはOVAなのでコミックのように続きが無いんです。そのため、今の時代に見ても違和感のない作品ではあるものの、たったの2話しかないため、おそらく多くの人は「もっと続きは無いの?コブラは結構長かったのに?」と思うと思います。
ゴクウはコブラのように超人的な強さ持った主人公ではありませんが、反面に世界を手にするだけのコンピューターを支配できる力を持った魅力的なキャラクターです。
しかし、原作漫画は出版社が潰れて打ち切りになってしまっため、アニメだけではなく、原作のコミックももっと続きが見たかったという点が唯一悲しい点です。
④「MIDNIGHT EYE ゴクウ」まとめ
「MIDNIGHT EYE ゴクウ」は、80年代の技術や未来予測を織り交ぜながら、独自の世界観を展開するアニメ作品。その中には、当時の日本の技術力や、未来への期待が詰まっています。今を生きる私たちにとっても、見逃せない要素が満載の一作です。
⑤「MIDNIGHT EYE ゴクウ」を視聴できるサービス
「MIDNIGHT EYE ゴクウ」は以下のサービスで視聴することができます。
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